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第111話 三者三様

مؤلف: O.T.I
last update تاريخ النشر: 2026-07-12 20:29:09

「姉さん……」

エドナが姉と再会した翌日のこと。もうすぐ昼という時間になっても、彼女は部屋の中でぼんやりとしていた。

昨日は結局、部屋に戻っても混乱のあまりろくに眠れず、明け方になってようやく……と、起きたのはついさっきのことだ。そのタイミングで使用人がやって来て着替えさせられたのだが、その時も彼女はぼんやりとして心ここにあらずと言った様子であった。

「はぁ……これからどうしようかしら……?」

姉自身がこの状況を受け入れて……むしろ望んでここにいるのなら、自分はどうすれば良いのか?このままここにいては、いずれは自分自身が王に求められるのも時間の問題だろう。そうなる前に何らかの行動を起こしたい……と、彼女は考えるが、どうにも考えがまとまらない。

「……でもあの人、別に姉さんのこと好きなわけじゃないよね?姉さんは救ってあげたいなんて言ってたけど……や、やっぱりそういうのって良くないと思う」

昨晩二人が何をしていたかに思い至って、彼女は顔を赤らめる。

二人ともお互いだけを見つめて愛し合っているなら、口を出す事はできない。しかし、バルドは多くの女性を集めて手当たり次第に手を出している……彼女
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  • 剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ   第138話 総力戦

    「「エステル!!」」「えっ……お父さん!?お母さんも!?なんで!?」「師匠!?」巨大な竜との戦いの場面。そこに、全く予想もしていなかった人物……ジスタルとエドナが突然現れたことに、エステルやディラックは思わず攻撃の手を止めて驚愕した。最も果敢に攻めていた強者のうち二人が一瞬でも立ち止まってしまったため、竜の反撃が苛烈さを増す。「「「うわぁーーーっっ!!?」」」振り下ろされる脚、薙ぎ払われる尾、襲い来る|顎《あぎと》……常人には抗いがたい猛威が騎士たちを襲い、まるで羽虫のように彼らを追い散らす。「話をするのは後だ!!今は攻撃の手を止めるんじゃない!!」即座に状況を察したジスタルは二人にそう叫びながら自らも戦線に加わる。いま何とか竜をこの場に留めていられるのは、ごく数人の強者の力があってこそ。ならば、自分やバルドが加われば、劣勢を覆すことも可能……と、彼は考えた。「お前たちは下がって支援に徹しろ!!」ジスタルとバルド……更なる強者の参戦によって状況が変化するであろう事を受け、アルドは即座に指示を飛ばした。(まさか……|義父上《ちちうえ》や|義母上《ははうえ》だけでなく、伯父上まで来られるとは……しかし、これで僅かにでも勝ち筋が見えてきたか?)エステルやディラックと違い、新たな協力者の登場にも表向きは冷静さを保っていたアルドであったが、内心ではバルドの参戦にかなり驚いていた。彼に対しては色々と思うところはあるものの、いまこの場における助力については素直に感謝する。なお、ジスタルとエドナの事はやはり義父母呼びである。そして、エステルやアルドなどの力ある者たちが前衛の要となり、他の騎士たちは足手まといにならないように支援に徹する事となった。負傷した者はエドナの力によって既に治療を施されている。王城からの支援部隊も少しずつ集まってきた。対する竜も、出現直後は目覚めたばかりだったからなのか比較的動きが緩慢だったが、今は攻撃速度と頻度が格段に増している。騎士たちを下げたのは正解だろう。エステルたち強者であっても一瞬たりとも油断できず、まともに被弾すればただでは済まないのは彼らも同様だ。否が応でも多大な緊張感を強いられる戦い。しかし人間たちも竜も互いに決定打には欠け、戦いは長期戦にもつれ込むと思われたのだが……「グオォーーーッッ!!!」しつこく纏わり

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  • 剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ   第2話 剣聖の娘

    エステルは辺境の開拓村出身の15歳の娘。燃え盛る炎のような鮮烈な赤い髪と、清らかな|水面《みなも》のように透き通った蒼い瞳を持つ、神秘的な美少女だ。だが、口を開けばその印象はガラリと変わる。彼女は幼少の頃から棒切れを剣にして振り回し、村の同年代の男の子たちを子分に従えるようなお転婆な娘だった。そして年頃の娘となった今でも、そのお転婆ぶりは変わらず。唯の棒切は、いつしか木剣に変わり……今ではしっかりと手入された実剣になった。振り回すだけの剣術とも呼べなかったものも、日々欠かさない稽古によって洗練された剣技へと昇華されている。そんな彼女を女性として見る者は、一部の例外を除いては居なかったが、

  • 剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ   第1話 プロローグ

    「はっ!せいっ!!やぁっ!!」色めく花々が咲き誇る庭園。そこは一見して綺羅びやかな……しかしその実、ドロドロとした愛憎渦巻く女の園。年若き王の伴侶、妃の候補となる女性が集められた後宮の一画である。そんな場所には似つかわしくない快活なかけ声が、広々とした庭園に響いていた。「はっ!ふっ!!せぇいっ!!」声の主……背中まである鮮やかな赤い髪を無造作に首の後ろで纏め、動きやすさ重視の簡素な服を着た少女は、掛け声を発しながら一心不乱に手にした木剣を振るっている。その格好はおよそ後宮住まいの女性とは思えないものだが、彼女は世話役の女官などではなく歴とした妃候補の一人である。服装に惑わされず、よ

  • 剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ   第6話 帰路

    辺境伯領の領主デニスとの面会を終えたエステルとジスタルの父娘は、領主邸を出て帰路につく。エステルはこれまで村の外に殆ど出たことがなく、精々が近隣の町に買い出しに行く程度であった。だから領都ウィフニデアにやって来たのは今回が初めてであり、到着した時と同様にキョロキョロと街の様子を珍しそうに観察しながら歩いている。「やっぱり大きな街だよね~、お父さん!王都はもっと大きいの?」ウィフニデアの街は辺境にあるとは言え、流石に領都と言うだけあってかなり大きな街である。いま彼女たちが歩いているメインストリートには石造りの高い建物が立ち並び、多くの人が行き交う賑やかな街並みは、エステルにとって大都会そ

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